年刊日本SF傑作選2014 折り紙衛星の伝説
去年のを飛ばして(下書きに残ってるが)今年のを。
もともと私は海外翻訳SFばっかり読んでいて、ちょうど傑作選が出るようになった頃に日本の人のものも読むようになった。当時は自分にとって新鮮だったし、球数が今より少なかったためなのか玉石混交に感じていて、それが楽しかった記憶がある。
去年もそう思ったのだけれど、ここ最近、平均的にキチンとした感じのものが増えたと思う。収録作に困らないんだから誰が読んでもそれなりのものを入れるのが傑作選だろう。
とはいえ、何故これが傑作か、みたいなのが混じってると楽しいのも事実だと思う。円城塔のイタズラとか、宮内悠介のイタズラとか。
と書いていて、今はイタズラみたいなのが読みたい気分なんだなと思った。それはともかく。
総当たりで読むタイプではないので、傑作選はありがたい。ただ新規開拓ができるという意味では、今回はやや落ち着いてしまっている感があった。
来年も楽しみにしています。