溜まりに溜まった下書きを放出
した。
ちなみにまだ半端な状態のものがたくさんあって、困ってます…。
- さよならの儀式、のまえに極恒星群もある
- オニキス、アマゾンおすすめだった
- フェッセンデンの宇宙、いまさら
- ダイナミックフィギュア、いつの下書きだこれ
- SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと、つっこみたいのと検証したいのと
- 天冥の標VIII、はパート全部揃ってからで良いかなとか逃げも考えつつ
まだまだある…。
know
一般的見解でラノベなのかそうでないかは知らないが、そこそこの軽さ/重さであった(偉そう)。テーマは想像と異なって面白かったし、SF的ガジェットも新規性は感じないものの良くできたものと思ったが、サイエンス的な側面でライトな感じ。
例えば、特異点の先があるとして、情報を持ち帰れる以上何かがあるわけだけれど、それが機能しうるプラットフォームとはなんだったのか。特異点の先だから分からない、と言う理由付けでは、さすがに unknown 過ぎて、未来を想像できる連中であればあるほど確信を持って進めないはず、と思う。となると逆説的に、特異点の先をある程度類推できていたはずで、視点人物が凡人だから分からないのだとしても、そうした部分の記述がないのは、少々都合が良い話だと感じる。
しかし、特異点の先、という発想自体はなかなか面白くて、ツッコミどころはあるにせよ、ああそうきたのかーと思った。
と、瑣末な話に足を取られずに、普通に楽しめば良いのではと思います。
皆勤の徒
なんと言いますか、要するにおすすめできない。円城塔と同様の状態であり、理由も似た感じだ。ここには、おすすめできない理由を記す。
はじめに書いておくけれど、決して作品が悪いわけではない。むしろ素晴らしい。本当は、ぜひ読んでもらい、解釈を語り合いたい。
しかし、おすすめするのは困難である。なぜなら、忍耐と不真面目さを同時に要求されるから。内容は全く異なるが、その点が円城塔と同様だ。
世界観の問題もあるが、何より手法の問題が大きい。頭から読んですんなり理解できる設計ではなく、わからないなりに読み飛ばして進める忍耐と不真面目さが要求される。それは例えば、やったことはないけれど、未知の言語で書かれた古文書を解読するようなイメージだろうか。ランダムに意味が埋まっていき、やがて繋がり合う。散りばめられたヒントを拾い集めると、やがて全容が見える。
自分はかなり好きな類で、気持ち的には勧めたいのだが、決してお話として読みやすくはない。下手するとこれがSFなのだとか思われてしまって、もっと気楽に楽しめる多くの可能性を潰してしまうかもしれない。なぜか巻末に大森さんの解説がついていて、挫折の可能性が高いことを伺わせる。実際かなり高いだろう。この手のものは、大好きだけれど勧められないのだ。
しかし、3回読み返す覚悟さえあれば、楽に読める本の何倍も楽しめる。
書き出しはどの一日からでも構わないのだそうだから、読む方も同様。もしも読むのであれば、分かるところから読むのが良い。
白熱光
イーガンお得意の世界での、ある種のファーストコンタクトものだろうか。すでに銀河系内は複数の種族による文化が形成されている世界観だが、未発見の種族の手がかりを見つけて探しにゆくというストーリー。
ブラインドサイト
ある種のファーストコンタクトものだが、「ある種」とは「ソラリス」の類である。
天冥の標VII
いちおう、1巻の土台にようやく繋がるところ。ストーリーの土台としても、舞台としても、揃ったとことだろうか。巻数的に忘れ物がありそうではあるが。