ヒュレーの海

「世界の終わりの壁際で」と同時に優秀賞だったらしい。

私は言葉に酔えるタイプでは無いので、その辺がちょいちょい引っ掛かった。また、当て字を当てる難しさみたいなものを感じる。

やはり、なにがしか現実にあるものを当てるときは、現実の持っている性質が反映されることで、見たこともない何かの説明にもなり得ていることが大事なのではと思う。その点、全く無関係とは思わないけれど、イメージ先行な印象が否めなかった。私もプログラマなせいで、評価が手厳しい気もするけれど。

ウェブ小説的なものを見ると、勢い重視だなと思う事がある。確かに勢いは軽視できない。ただ傾向として、そっちに寄せ過ぎと思う事が多いので、それが媒体のせい(ディスプレイで読む都合)なのかには興味がある。

ヒュレーの海 (ハヤカワ文庫JA)