アイコン付加について考える

まぁ、xptにアイコンを付けたいという話には、不可避的になるだろうと考えてはいた。で、早速なったわけだが、アイコン表示はいろいろ問題がある。

一つは著作権的な問題。基本的にオッケーだろうとは思うが、『無断で再加工』していることに違いは無いわけで、問題となる場面はあるだろう。これは、アプリケーション製作者サイドから載せないで欲しいという要望を受けて、個別対応する形になるだろうか。

あとはデータ量的な問題もある。データ量は、各方面に負担となる。まず、保管するにはテキストよりも大きなスペースが必要である。といっても、アイコンサイズなので1ファイルあたりはさほどでも無く、場所さえ確保すればあとはどうにかなりそうだ。転送面でも、サイズの面で、テキストよりも負荷が大きい。

ナローバンド全盛期には、ウェブサイトの作成の際には、トップページは数十KB程度に収めるという考え方があった。当然、表示に時間がかかるのは好ましくないという発想からのモノであろうと思うが、さすがにブロードバンド時代になり、こういう考え方はあまり見かけなくなった。しかし、だからといってレスポンスが悪くても良いかといえば、そういう話ではないだろう。しかも、ブロードバンドにもピンからキリまであるわけで、下限になるだろう1Mbps程度を想定するのであれば、やはり百数十KB程度が限界だろうと考えられる。画像を大量に使う場合、この辺も考慮しなければならない。最近では、これ以上の環境を想定しているサイトも数多く見受けられるのだが、出来るだけ幅広く見てもらいたいので、できる限りの環境でレスポンス良く閲覧出来る事が重要である。

これには別の問題が潜んでいて、画像は別のリクエストとして発生するという問題もある。ブラウザには『同時接続数』が設定されている事があり、数十の画像であればほぼ確実にこれに引っ掛かるだろう。従って、表示までにタイムラグが生まれる事は避けきれない。また、数十の同時リクエストがサーバサイドにも発生する。たった1人の、1回のアクセスで数十のリクエストが発生するのだから、サイト全体で考えれば大きな負荷になる可能性すらある。

最後に、デザイン上の問題だ。アイコンはカラフルで良いのは事実なのだが、雑多な印象を与えるのも間違いないだろう。ある意味、これは腕を試されているといえなくも無いのだが、全く一貫性がないデザインのアイコンを張り込むのだから、なかなか厳しい戦いだなぁと思う。シンプルなページ作りを常に考えているので、かなりの強敵といえる。

というわけで、アイコン表示はなかなかの厄介者なのであるが、そうもばかり言っていられないので、いろいろ考えなければならない。

一つの答えとして、トップページはアイコン無しにしておき、他のページは選択可能にするという方法があるだろう。サブページが大量に出来、統一感も欠けるが、比較的簡単に実現出来る。

もう一つは、トップページへの出力量を減らし、アイコンを付けるという考え方もある。現在60件出ているのだが、これでも多いという印象なので、もっとぐっと減らした上で、やはりサブページへ飛んでもらうというものだ。全てのページにアイコン表示する事になり統一感は増すが、トップページの情報量は減ることになる。ただ、正直なところ、今のトップページを下までスクロールかは疑問ではある。サブページでは、動的出力などを利用してページ処理なんかも出来るわけで、その辺を他に任せてトップページの情報量を減らすというのは一つの答えになるだろう。

さてさて、どうしたものか。