年刊日本SF傑作選2014 折り紙衛星の伝説
去年のを飛ばして(下書きに残ってるが)今年のを。
もともと私は海外翻訳SFばっかり読んでいて、ちょうど傑作選が出るようになった頃に日本の人のものも読むようになった。当時は自分にとって新鮮だったし、球数が今より少なかったためなのか玉石混交に感じていて、それが楽しかった記憶がある。
去年もそう思ったのだけれど、ここ最近、平均的にキチンとした感じのものが増えたと思う。収録作に困らないんだから誰が読んでもそれなりのものを入れるのが傑作選だろう。
とはいえ、何故これが傑作か、みたいなのが混じってると楽しいのも事実だと思う。円城塔のイタズラとか、宮内悠介のイタズラとか。
と書いていて、今はイタズラみたいなのが読みたい気分なんだなと思った。それはともかく。
総当たりで読むタイプではないので、傑作選はありがたい。ただ新規開拓ができるという意味では、今回はやや落ち着いてしまっている感があった。
来年も楽しみにしています。
リライト、リビジョン、リアクト、リライブ
全滅領域、監視機構、世界受容
GAE で Perl を動かせるなら
Google App Engine の Managed VMs を使って Perl を動かすのを試した。
単なる「やってみた」系で、内容として難しいことは何もない。動かす部分については Qiita にまとめてある。ここでは、さっさと Perl 試せば良かったという言い訳を。
むかし、前職の CTO (当時)に「言語なんてどれも一緒」的なことを言われたことがある。独学で Perl からプログラミングを始め、そのまま就職してしまった身としては、ふうんそういうものかね的な気持ちだったのだが、今はその意味が解る。
当時言わんとしていたことは、たぶんロジックレベルで大差ないということなのだと思う。仕事をする中で、そのことはもやもやとわかったつもりではいたが、自分がこの意味をきちんと理解できたのは、自前で構文解析器を書き、オレオレ言語が作れるようになったときだった。
以降、どんな言語を見ても、「それをどのように構文解析するか」ということが頭に浮かぶ。実際に解析器を書けるかということが問題なのではない。そのレベルでは、言語は大枠のカテゴリで大別されているだけで、キーワードの違いとちょっとした気の利きようだけが差異に感じられる。もちろん、実装の工夫はたくさんあるだろうが、実行方法は「言語」ではない。
こうして、(慣れの影響で) Perl がいちばん読みやすいという幻想が解けてしまった。私は経緯から Perl に思い入れがあるが、今の仕事では主に C++ を使っているし、ウェブも SPA が増えて、 JavaScript ばかり書いている気がする。プライベートではその時その時で適当な言語を使っている。もう Perl であってもなくても良いのだ。
さらに GAE のような本来 PaaS である環境でも Docker コンテナが動き、言語のくびきを離れてしまった。 GAE だから Python で書くかな、みたいな発想は要らなくなった。本当の意味で「言語なんてどれでも良い」が実現しつつあるように感じる。
であるならば、翻って Perl であっても良いではないか。今どきの流行りだからなどと言う理由で言語を選ぶ必然はもはやない。
おお、 GAE で nodejs 使えるのか、やってみよう!*1という前に、 Perl をやってみれば良かったのだ*2。
溜まりに溜まった下書きを放出
した。
ちなみにまだ半端な状態のものがたくさんあって、困ってます…。
- さよならの儀式、のまえに極恒星群もある
- オニキス、アマゾンおすすめだった
- フェッセンデンの宇宙、いまさら
- ダイナミックフィギュア、いつの下書きだこれ
- SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと、つっこみたいのと検証したいのと
- 天冥の標VIII、はパート全部揃ってからで良いかなとか逃げも考えつつ
まだまだある…。